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山吹とゼフィランサス

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今日、歩いていたら、黄色い山吹が咲いていました。2歳から暮らしていた家の裏庭、隣家との境の垣根のそばにありました。カクレンボのとき、そのあたりに隠れていたときのドキドキまでが蘇ります。

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その庭に咲くのが楽しみだったのがゼフィランサス。種が自然にこぼれたのでしょう。たくさんありました。

tamasu1.jpeg

そして、南面の台所の窓には赤のつる薔薇が…。

歩いていて、それらに行き会うと、時を超えて幼い頃の、陽光降り注ぐ日だまりに戻っていきます。
休日、さほどお酒に強くなかった父が、到来物でもあったのでしょうか、ウイスキーのグラスを手にしている。「どんな味?」と所望する、ひとなめで燃えたのど、の、その感触とか。

4/16に「ハーメルンの笛吹を追え!」から引用した一節。

日に一度は立ちどまって、その瞬間を味わってごらん。まわりを見まわす。色やにおいや音に注意をはらう。そしてそのすべてを、自分のなかに取りこむ。その瞬間がすぎてしまったら、次の瞬間がどんなものになるのかだれにもわからないんだから。(P38-39より引用)

「その瞬間を味わう」ために五感を開いていることができる自分でいられる、って?と考えたときのびのびとありのままを許されてそこにいることができるときなのだろうな、と思います。

心に何かを心底楽しめる余裕があるとき、美の奥行き、味わいの深み、手触り肌触りのディテール、馥郁たる香り、静けさに内包される音の豊かさに触れる経験を重ねることになるのでしょう。

そして「瞬間を味わう」ことを重ねた経験からくる「愛着」が暖かな心持に繋がっていく。

2009年4月5日(日)の朝日新聞での、皆川明さん(服飾デザイナー 1995年にミナ ペルホネン 設立)へのインタビュー記事(聞き手・帯金真弓 「くらし考 -皆川明さんと)にはこんな一節がありました。

 当然かもしれませんが、洋服も生活デザインの一部だと思っています。例えば器なら、日常の中で使っていくうち形やデザインに、そして使い勝手や機能性に喜びを感じます。それは使った人の実感で、自分自身の感じ方に価値があるものです。でも服は生活実感より、トレンドという外部の情報や評価に左右されがちです。
 服は着心地のよさはもちろん、高揚感を起こさせるものだと僕は考えます。日常に流れる時間の中で、何度袖を通しても、うれしかったり、楽しかったり。それが服への愛着につながると、14年続ける中で実感しています。


「使った人の実感で、自分自身の感じ方に価値がある」、という生活実感に根ざしたモノや服との対峙の姿勢に惹かれます。
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