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ラストゲーム

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1998年、スパイク・リーがマルコムX以来6年ぶりにデンゼル・ワシントンを起用してつくった映画。

デンゼル・ワシントンが演じるジェイクは服役中。
物語が進行するにつれて、そのわけが描かれていく。

ジェイクが刑務所の所長に呼び出されるところから物語ははじまる。彼の息子ジーザスは超高校級の実力を持つバスケット選手。市長が大のバスケット好き。所長は市長の出身大学へ奨学生として入学する誓約書にジェイクが説得して息子のサインを貰えれば刑期が短くなる、と話す。二人の警官に伴われて進路の決定まであと1週間という時期に短期の「労働釈放」。

ところが息子は説得に応じるどころか、妹と暮らす家に入れようともしない。妹を「家に他人を入れるな、と言ってあるはずだ」「よその人と口をきくな」と責める。人殺しの父親、それも実母を殺した父親を、10代のはじめにその現場に居合わせたジーザスは許すことができずにいた。それどころか憎しみも感じている様子。

兄と支え合って生きてきた妹は、「あれは事故だったのよ」と沈着にとらえて、まだ刑期もすませていないのに突然現れた父親に素直にハグされ、慕ってもいるのに。
でも、ここでの数年の年齢差は、父をどうとらえるかに決定的な差をもたらす要因になっているのだろうな、と3歳違いの弟のいる私には思い当たる事々が映画とは状況はちがうけれどもよぎったりする。

ジェイクもかつてはバスケットの選手で、プレイヤーとして花開くことがなかったことが、息子を一流プレイヤーに育て上げて、それを這い上がっていく手立てにしていって貰いたいとう思いが強くあった。
その思いを持ってスパルタ式にジーザスにバスケットボールの技をたたきこむジェイクに、ある日ジーザスが反発、コートの外、遠くにボールを放り投げてしまう。
このことを巡る聡明な妻との言い争いで、もみ合い、妻を押しのけた時、打ち所が悪くそのまま亡き人となってしまった、というのが「殺人」の真相。映像を見ていると「故意」に「殺意があって」やったこととは思えない。

以後、叔父さんの庇護下におかれた兄妹。でも、コーチに「借りた」(コーチには自分の思う進路へとジーザスを導く賄賂でもあった)お金でアパートに二人の部屋を借りて暮らしている。
コーチも、各大学も、NBAがらみのエージェントも、希に見る天才プレイヤーを獲得しようと電話攻勢。恋人と信じた女の子も何やら怪しげな「親戚」からのまわしもの。大学を見学に行けばコーチに会った後に「副コーチに紹介する」と通された部屋には豊満な胸もあらわに女子学生が二人挑んでくる。ジーザスはいったい何を信じて、今後の進路についての結論を決めればいいのかわからない。混迷のうちに時間ばかりが過ぎていく。

そんな中で、「バスケットは足がかりに大学に進学しなさい。」と言っていた母の言葉や、父とバスケットをして過ごした時間が蘇る。

父との最終決戦のOne to One、父の教えを習得して、父が獄中にいた間に、父を乗り越えた息子に、それでも手渡された誓約書。

父と息子のやりとりの中で、いじめの火種ともなり、息子を悩ませてきた「ジーザス」という名前が、実はキリストにあやかった宗教的な意味合いを持つものではなく、父のかつての憧れのバスケットボールの選手がその技から「ジーザス」後に「ブラックジーザス」と呼ばれたのにあやかっての命名であったことも明かされた。

誓約書に息子のサインは貰えなかった。
しかし、息子は地元の、市長の母校の大学への進学を発表する。
「妹もいるし、地元の大学で学びたい。」と。

不可抗力、なすすべもなく親の事情をもろに受けて育たざるをえないのが子どもたち。
この映画ほど極端な例でないとしても、多かれ少なかれ、避けようもない親の事情をどの一人もかかえもって育っていくことになる。
子どもの側からの折り合いはどのようにしてつけるのか。
生きる中で、何を選択していくか、がその答えなのかもしれない。

ジーザスをはじめ、高校のバスケットチームの面々はNBAのプロ。ジーザス役のレイ・アレンは一流プレイヤーで自分も進路選択の時にジーザスと同じような経験をした、と語っていた。
バスケット好きのスパイク・リーは既成のバスケットボールを描いた映画の試合のシーンが本物でないことが不満で、映画化を考えた当初からプロのプレイヤーの起用を考えていたそうだ。
レイ・アレンは演技にも本気で取り組んだそうで、それは監督も認めるものだったようです。
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