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「スクールデイズ」「ドゥ・ザ・ライト・シング」

スパイク・リー監督作品2作。

これらが撮られた1980年代後半には、監督も、出演者も、衣装も、配役担当も黒人、というそのことが、かつてないことであった。
ハリウッド映画に出演する黒人俳優は、金太郎飴的黒人像を演じることを要求されるのみ。
性格もそれぞれ、政治的信条もまちまち、でもアメリカで黒人として暮らすことのリスクは誰しも負っている、そんな当然のことも映画やマスコミを通しては知られようもない。

そんな状況で、撮られたことを頭において見てみてると…。

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スクール・デイズは、1975年に物語同様の、黒人だけの大学に入学し、最高に楽しかった、というスパイク・リー監督がじき卒業後10年になろうとする時に創った映画。タイトルの“School Daze”、“School Days”かと思ったら違っていて“ Daze”は 「幻惑」とか「ぼーっとした状態」の意。
肌の色の違い、それに起因する部分もなきにしもあらずのストレートヘアに青い目のコンタクトの白人志向に走る女子学生たちと、敵対するチヂレ毛でより黒い女子学生たちの対立、「ガンマース」というグループに所属して好んで「犬」になりさがろうとする男子学生たちと、南アのアパルトヘイト反対運動へ学校から寄付金をと訴え、成績優秀で一目おかれているのに、そろそろ就職など考えはじめている同級生たちから孤立しかねない場所にいるダップ。
ダップのいとこはすすんで「犬」にならんとするし、恋人も「実は友愛会に入りたい」と言いだす。
理事会は経営難から、南アどころではない、と「放校」をちらつかせてダップにゆさぶりをかける。

最後にダップの叫ぶ“Wake Up"がそのまま、翌年公開の「ドゥ・ザ・ライト・シング」へと繋がっていきます。

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スタッフ
監督/脚本/製作     スパイク・リー          Spike Lee
撮影          アーネスト・ディカーソン     Ernest Dickerson
編集          バリー・アレクサンダー・ブラウン Barry Alexander Brown
音楽          ビル・リー            Bill Lee


キャスト
サル       ダニー・アイエロ   Danny Aiello
ダ・メイヤー   オジー・デイヴィス  Ossie Davis
マザー・シスター ルビー・ディー    Ruby Dee
ヴィト      リチャード・エドソン Richard Edson
バギン・アウト ジャンカルロ・エスポジトGiancarlo Esposito
ムーキー     スパイク・リー    Spike Lee
ラジオ・ラヒーム ビル・ナン      Bill Nunn
ピノ       ジョン・タトゥーロ  John Turturro
エム・エル    ポール・ベンジャミン Paul Benjamin
ティナ      ロージー・ペレス   Rosie Perez

ある夏の、とんでもなく暑い一日を描く映画。
麻薬密売などの温床となっていた地域を、撲滅のためにNY市が映画制作の場とすることを了解したという地域。
メイキングを見ると、ピザ屋や、韓国人の雑貨店は、この映画のために新たに造られている。
この黒人街の住人ムーキー。ピザ屋で宅配の仕事をしている。実質食べさせているのはしっかり者の妹。
ピザ屋はイタリア人のサルとふたりの息子の経営。 店の壁には、フランク・シナトラ、ロバート・デ・ニーロなどのイタリア系著名人の写真。息子のピノ(兄)は黒人を忌み嫌い収益があがってるうちにイタリア人街に店を移転しようと父親に進言。 弟のヴィトはムーキーとも親しく、穏やかで気が弱い。
マザー・シスターはいつも窓辺に座って街をゆく人々を見守っている。
彼女が最初、口汚くののしる飲んだくれの、ホームレス、マイヤー。でも、道路に飛び出し車に轢かれそうになった子どもを咄嗟に車の前に駆け寄って救ったりする一面もある。この二人のその後の顛末は素敵。
韓国人夫妻は、ボートピープルとしてやってきて1年もたたずに繁盛店の経営者に。
その夫妻を「ろくでなし」と揶揄しつつ、自分は何者にもなれなかったらしい老人と二人の連れ。
この3人が真っ赤な壁の前のピーチパラソルに陣取る絵の現実離れぶりがよかった。
設定はまったく違うんだけれど田島征彦、 田島征三の少年時代を描いた、「絵の中のぼくの村」の樹上の三人のおばあさんを彷彿とさせる雰囲気があったなぁ。

ピザ屋に「黒人の写真を飾れ」と楯突くバギン・アウトが、ばかでかいラジカセを肌身離さず持ち歩いて大音量で
「ファイト・ザ・パワー」だけをかけ続けているラジオ・ラヒームを誘って、ピザ屋に乗り込んだのがことの発端となって、 警官によるラジオ・ラヒーム殺害、黒人たちによるピザ屋襲撃へとことは展開。

期せずして起こった憎悪の連鎖。
ひとり、ひとりの個性を辿っていけば、それぞれがかかえもった、信条とまでもいかない、現実の中での対処がこんなふうに増幅してしまう。

しばし考えこんでしまった結末でした。
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