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「スケアクロウ」

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「セント・オブ・ウーマン」は大好きな映画です。
繰り返し観ていますが、最初にDVDを借りた動機はアル・パチーノが好きだから、でした。
と、言っても私ゴッド・ファーザーは観ていないし、どうして?と振り返った時、池袋の文芸座で観た「スケアクロウ」が、私のアル・パチーノ(当時はアル・パシーノと日本では言われていました。)体験の原点だと思い至りました。
でもね、いい映画だったよなぁ、アル・パチーノ惚れ惚れとするくらいの美貌だった、と思いおこすも、ロード・ムービーで訳ありの二人が友情を結んでいく、という骨子以外の子細は忘れてしまっている。少し前から、この忘れてしまっている状態はどうなのよ、と思い始めたのが、今回このDVDを借りた動機です。

日本での公開が1973年。
観てみたら、ほんとうにほとんど忘れていましたね。
設定の子細から、エピソードの数々、観ているうちにおぼろに「あ、ここのところ同じ感覚で観た覚えがある」という感じが蘇ってきたりもしました。

喧嘩っ早くて、傷害罪で服役、6年の刑期を終えたばかりのマックス(ジーン・ハックマン)、身重の妻を家に置いたまま5年の船乗り生活を送ってきたフランシス(マックスからはライオンと呼ばれるようになる)(アル・パチーノ)の出会いは南カリフォルニアの道路。ヒッチハイクしようとしてもなかなかつかまらない車。

洗車屋をはじめるためのの資金をピッツバーグの銀行に預けてあるマックスはピッツバーグへ、子どもが男の子か、女の子かもわからないけれど船に乗っている間に5歳になっているはずのライオンはデトロイトをめざしている。マックスは刑務所にいる間に地道に自分で稼げる仕事として洗車屋開業を夢み、ライオンは6年間、もらった賃金の大方を仕送りし続けていた。男の子か女の子かわからないのでどちらでもいいようにと買ってきた子どもへのプレゼントの包みを肌身離さず抱え持っている。

行動を共にするうちにマックスはライオンに「商売を一緒にやらないか」と持ちかけるまでになる。

道々立ち寄ったダイナーでライオンはマックスに「かかし(スケアクロウ)はカラスに怖れられているんじゃない。表情やしぐさが可笑しいのでカラスを笑わせて、あそこの農場主はいい人だから畑を荒らすのはやめよう、と思わせているんだよ」という意味のことをと話す。マックスへの忠告でもあった筈だ。

しかし、途中マックスの妹のところに立ち寄って滞在、お別れパーティーの席で、マックスはまたもや喧嘩を始め、まきぞえをくらったようにしか見えないライオンともども、刑務所に逆戻り。

刑期を終えた二人は当初の目的に向かって歩み出す。ようやくたどり着いたデトロイトで妻に電話をかけるライオン。ところが「子どもは8ヶ月で流産した。2年前に再婚している。会いたくない」とけんもほろろに電話を切られてしまう。映画を観ている私たちはこれが妻の切ない嘘だとわかっているのだけれど。

その後、もとの家の近くの公園で子どもたちを持ち前の人を楽しませずにはおかない動作で笑わせていたライオンだったが、その目の端に元妻と彼女が連れていた男の子が入ったとたん、変調をきたす。遊んであげていた子どもの一人をかかえて噴水の水の中にどんどん入っていくライオン。マックスが必死の思いで二人を離しライオンをなだめる。搬送された病院では拘束具でベッドに括り付けられ、強制的に眠らされているライオン。デトロイトからピッツバーグ往復のチケットを求めるマックス。「一人では洗車屋はやれない」と身動きできず、意識もないライオンに語り続けたマックスは、お金をおろしてライオンの元へ戻ってくる、という思いでデトロイト-ピッツバーグ間を「往復」するんだろうな、という曙光の見える結末。

そうか、こんなディテールがあったのね、と思い思い、見続けながら、38年の歳月がたったことで、そのディテールの味わい方も変わっていたりするのだろうな、アル・パチーノ、若いなぁとか、いろいろな思いが交錯します。
後半、再度の刑期を終えた後にマックスが酒場で一触即発、また傷害事件の犯人に舞い戻るの?という場面があるのですが、あきれて出て行こうとするライオンに、気持ちを抑えて、他の客の前で、おどけた仕草でいつも厚着なのですがその一枚一枚をストリッパーさながらに脱ぎ捨ててみせてヤンヤの喝采。喧嘩になりかけていた相手も最後には爆笑している、という場面があって、ここのところがこの映画の肝なのかな、と思いました。
ライオンのスケアクロウの話を、体現できたマックスは、ライオンの影響で自分を変えようとしたのです。

ドラマチックな展開はないのですが、含むところの大きい映画でした。
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17 : 54 : 26 | DVD | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
こんにちは
m.さんもアル・パチーノファンなのですね^^

私も一番好きな俳優はと聞かれたら、やはりアル・パチーノを挙げるでしょうね。
彼のDVD作品は全部持っていますよ^^
「スケアクロウ」は彼の初期の頃の作品だけどこれも良かったですね。
いつかアル・パチーノシリーズで記事書きたいです。

だいぶ寒くなってきたので風邪など召されないようにお過ごしくださいね^^
by: しげちゃん * 2011/12/08 17:44 * URL [ 編集] | page top↑
アル・パチーノ
しげちゃん、DVD全部持っているって凄すぎる。私は「セント・オブ・ウーマン」だけですもの。もう少し、真剣にファンでいなくてはいけませんね。
「セント・オブ・ウーマン」の役どころはもうカッコよすぎてたまりません。何回観ても素敵です。
by: m. * 2011/12/08 17:58 * URL [ 編集] | page top↑

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