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李政美(いぢょんみ)コンサート ありがとういのち@多治見市文化会館

赤いテープの前で45分前から並びました。途中「開場までまだ30分以上ありますからどうぞおかけになってお待ち下さい」と親切に声をかけていただきましたが、並び続けました。

DSCN0959_R.jpg
数年前に東中野のポレポレ座でのコンサートを聴いた時には、その歌声の美しさと迫力にふるえました。
コンサートの終盤、アリラン、珍島(チンド)アリラン、密陽(ミリャン)アリランが、チャングを敲きながら歌われた時の一体感は極上でした。
葛飾区で生まれ育ち、済州島出身の韓国人の父母のもとに育った李政美さん。
葛飾を「ふるさと」と思いなせるまでには、長い自問の時間を過ごしました。
「京成線」は、1923年関東大震災での事実無根のデマゴギーで虐殺された朝鮮人、台湾人6000人への思いを「低い鉄橋の その下には 埋もれたままの 悲しみが眠る」と歌います。その「京成線」を「葛飾」を「この町もまたふるさと」と歌える、ということ。その重みに圧倒されます。
母語は日本語、韓国語は第2言語で長じてから第2外国語を学ぶように学んだのだそうです。

そんな政美さんが「日本語は美しい。目をつぶって聴いてみて下さい」と歌った「湖上」。
中原中也の詩に政美さんが曲をつけました。

 ポッカリ月が出ましたら、
 舟を浮かべて出掛けませう。
 波はヒタヒタ打つでせう。
 風も少しはあるでせう。

 沖にでたらば暗いでせう。
 櫂(かい)から滴垂る(したたる)水の音は
 眤懇しい(ちかしい)ものに聞こえませう、

  ――あなたの言葉の杜切れ間を。

 月は聴き耳立てるでせう、
 すこしは降りても来るでせう。
 われら接唇(くちづけ)する時に
 月は頭上にあるでせう。

 あなたはなほも、語るでせう。
 よしないことや拗言(すねごと)や、
 洩らさず私は聴くでせう、

 ――けれど漕ぐ手はやめないで。

 ポッカリ月が出ましたら、
 舟を浮べて出掛けませう、
 波はヒタヒタ打つでせう、
 風も少しはあるでせう。


これは、聴くごとに嬉しい大好きな曲です。

後半「あかいめだまのさそり」と「星めぐりのうた」がはじまった時にも心躍りました。
「星めぐりのうた」を耳にすると宮沢賢治作詩、作曲の歌から様々蘇ることがあるのです。
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この歌を知ったのは1991年に公開された宮沢賢治の農学校時代の教え子たちを鳥山敏子した映画「先生はほほーっと宙を舞った」の上映会を企画した時に、事前に観ておきたいと、陶芸家の大泉讃さんのご自宅での上映会に伺った時。
最近の大泉讃さん
上映会にあたって皆でこの「星めぐりのうた」を歌ったりしたのです。

それから十数年を経た2007年、李政美さんのコンサートにでかけたきっかけは写真家の大西暢夫さんの完成させた映画「水になった村」の挿入歌として李さんの「星めぐりのうた」はどうかしら、というので3月31日のコンサートで聴いてきます、という大西さんの話を聞いて。たまたまこの日、季節ごとに下北沢のライブハウスで催される沢知惠さんのライヴのチケットがとってあって、(沢さんの話はまたいずれ。)これもたまたまですが、開始時間が5時から、と早めで、かつ、この下北沢でのライヴで沢さんは終演と共にその余韻を一人かみしめるために即座に立ち去ることを習いとするということを知っていたので、確か7時の開演だった李さんのコンサートに行くことができたのです。遅れても、と思ってそれでも急ぎ足で移動したのですが、これも幸いなことに音響機器のトラブルだったかしら、何か理由があって開演時間が押していました。着いた時に1曲目を歌い終わり、李さんが遅れた経緯を説明していたのです。会場最後列での立ち見でした。

岐阜県でのコンサートだから、という選曲だったのでしょうか?
この日、歌い終わった李さんは、友人大西暢夫さんが撮った「水になった村」の全編にこの「星めぐりのうた」が
使われていること、映画は水に沈んだ徳山村にダム建設が決まった後にも住み続けたじじばばを大西さんが訪ね続け撮り続けて生まれたものであることを話されました。

DSCN0960_R.jpgこの日もアリランメドレーに使われたチャング。

DSCN0963_convert_20111114104743.jpg
インドの楽器 タンプーラ。

ピアノの竹田裕美子さん、ヴァイオリンの向島ゆり子さんと、政美さんの「女3人だといいんですよ。」の言葉通り
気の張らない、でも存分に楽しんでいるいい空気が聴いている私たちも包んでくれているようなステージでした。
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