スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-- : -- : -- | スポンサー広告 | page top↑

素敵な宿題 その2 MY BLUEBERRY NIGHTS

これも「萱」での会話の中で、編集者の平野勝敏さんが大絶賛していたノラ・ジョーンズ主演の映画。
次郎さんからの「最近『本泥棒』という本読みました。おもしろかったです。」の手紙と同じ頃平野さんからサントラのCDが送られてきました。

DVD借りて観ました。

r088177036M.jpg

これがよかった。ありがとう平野さん。
何が、どう、いいって、観てみてください。

ウォン・カーウァイ監督作品です。
大好きで数度観た「恋する惑星」、その後封切られた「天使の涙」、「ブエスノアイレス」までは劇場に足を運んだけれど最近は遠ざかっていました。たまに「恋する惑星」観たい、と思ってもいつも貸し出し中。あぁ、「恋する惑星」また観たくなりました。

r080974033M.jpg

切実な想いをかかえもった時、時に傍から見ると珍妙にしか映らない行動をしている。
もしかしたらふくれあがった妄想にすぎないかもしれない想いと、身を以て折り合いをつけるかのように。
切実な想いを抱いている、その美しさを、見事にすくいとって、映像にしてくれたのが「恋する惑星」でした。

この感じと共通する空気を濃厚に孕んで、行為の刹那が美しいのが、フランチェスカ・リア・ブロックの
ウィーツィ・バットシリーズ(東京創元社 単行本品切)。

liablock.jpg

読んでみて!



スポンサーサイト
15 : 27 : 58 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(5) | page top↑

さんざしの樹の下で(2011.9.5)@伏見ミリオン座

久々に観た張芸謀(チャン・イーモー)監督作品。

photo.jpg 04.jpg

内容、色彩ともに強烈なインパクトでノックアウトされた「紅いコーリャン」大好きな「初恋のきた道」や、「あの子を探して」あたりまでは、張芸謀の新しい作品が公開されると劇場に観に行っていた。

純真な少女を描いて秀逸な張芸謀ならではの純愛映画。
文化大革命、という時代背景に翻弄されるスン(ショーン・ドウ)とジンチュウ(チョウ・ドンユイ)の恋愛は、だからこそ切なく、一時の輝きを放ちつつ、観る者の心を捉えるのだろう。

01.jpg



23 : 09 : 32 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑

「チェルノブイリ・ハート」「あしたのパスタはアルデンテ」

「チェルノブイリ・ハート」
2003年アメリカで制作されたチェルノブイリのその後を取材した2本の短編ドキュメンタリー映画。
前半は取材の時点で事故後16年のチェルノブイリ周辺、ことに子どもたちを保護、治療している施設や病院に焦点をあてて取材。タイトルのチェルノブイリ・ハート、とは、穴が空いたりの欠陥が原発事故ゆえに生じた心臓の謂。体内被曝による遺伝子の欠損で心臓、肺、腎臓などに異常がもたらされる。脳が頭蓋に収まらないで外に出ている男の子、同様に体内に収まるべき臓器が体外に露出していまっている女の子もいる。心臓病の子どもたちの中には手術による回復が見込まれる子どももいるのだが、肝心の手術ができる体勢が整っていない。アメリカからの医師団が13人の子どもたちに心臓の手術をする場面がでてくるが、その病院ではまだ300人の手術を待機する子どもたちがいるという。待つうちに幼くして命を奪われる子どもたちがいるということだ。病院の医師の女性が、「わからないと思う。でも少しでも誰かにふれられたという思いを残してやりたい」と新しく病院に入ってきた子どもたちを抱きしめ、どんなに世話をしてやっても、食べさせてやっても、少しも成長しない女の子をぞんざいに扱う看護士に「もっとやさしく接してあげて」と声をあらげた場面に心うたれた。
後半は爆心地から3KM、強制撤去で生まれ育ったアパートを出ざるを得なかった青年が、自分の家を訪ねた時の様子をつぶさに追ったもの。10歳だと、そこで何をしたかも覚えているし、生きてきた痕跡も留めている。親を手伝って張った壁紙、ドアに描いた絵、そして1986年のカレンダー。そのカレンダーをむしり破る気持が伝わってくる。

2度とあってはならない事故だった筈のチェルノブイリ。当時5歳と2歳の子どもたちを抱えた身には人ごとではなかった。なのに、天災が発端だとは言え、事故は起きてしまった。これから、を問う時、政治や経済の都合などでなく、被爆のもたらすことにまっすぐ目を向けて考える人たちが増えていかんことを願います。

チェルノブイリ・ハート公式サイト

「あしたのパスタはアルデンテ」2010年 イタリア 監督:フェルザン・オズペテク 

はちゃめちゃで楽しいイタリアの大家族の映画と思いきや、違いました。

想像の源は「月の輝く夜に」。大好きな映画です。あ、ひとつ共通点がありました。兄、弟の運命が逆転する展開。

「あしたのパスタはアルデンテ」ってタイトル、これってあれやこれややっかいなことが生じても、明日になればことはいいゆで加減に収束するってことなのかしら?

祖母の代に築かれ成功を収めたパスタの会社が存亡の危機に直面、合併交渉にローマに住む孫が呼ばれたところから話ははじまる。

でも、その前に、一見、どんな繋がりがあるのかわからない映像が映し出される。それはウェディング・ドレスっを身にまとった祖母。折々同様の映像が挟み込まれていき終盤近くになると、物語全体とのからみがわかるようになっている。

創業者であるおばあちゃん、2代目の息子夫婦、そして孫二人。社長就任を目前に控えた長男とローマからやってきた次男、そして叔母、嫁いだ妹の一家が一堂に会した晩餐会。
ここで、ゲイであることを告白して一家の手枷足枷から逃れようと画策、兄にだけは先にそのことを告げていた次男だったが、計画を実行しようとしたまさにその時、兄もまたゲイであることをカミングアウト。
父親は、あまりのショックに「勘当だ」と兄を追いやった後、発作を起こして倒れてしまう。
根が優しい弟は、もう自分のことを言うに言われない状況に追いやられる。「自分もまたゲイだと言えば親父は死んでしまう」と。
余儀なく、共同経営者ともに会社をまかされることになった次男だが、親に嘘をついて大学では経営ではなく文学を学んできたし、小説家になるのが夢。
祖母にとってはパスタの仕上がりを確かめるために一口食べてみるのが、この上ない幸せだったが、どんなに懸命に経営に携わろうと努力してもそうしている自分になじめない。

「他人がのぞむ人生なんてつまらない」何もかもお見通しの祖母が発する含蓄ある言葉に励まされて次男は自分を生きることを選ぶ。
劇中劇のようにずっと差し挟まれてきた映像は、祖母の夫の弟との叶わなかった恋の顛末。
兄も叔母も、そして共同経営者の娘で一時次男と共に働くことになるアルバも、叶わぬ恋を抱えてこれからを生きることとなる。
祖母の言うように「叶わない恋は一生終わらない。」心の内にかかえこんで「一生続く」ことになるのだろう。

誰しも、これほど劇的な設定ではないかもしれないけれど、叶わぬ思い、秘めた過去をかかえもった自分と折り合いをつけながら、自らを損なわないよう日々をしのいでいくのでしょう。
かかえ持つ、ということを、決して重い荷物を抱えてしまったとは受け止めてこなかったおばあちゃんがすてきです。
甘美なだけではない思いをひとり抱え持つ、という選択が、人に深みと度量を与えてくれるのだと思います。













17 : 37 : 14 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑

「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」と「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」

どこかで時間を作って観たいと思っていた「グレン・グールド」「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」共に昨日(11月11日まで)だったので、Nシネマテークに行ってきました。2本連続して上演。雨の中でかけました。

「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」公式HPhttp://www.uplink.co.jp/gould/

img_introduction01_GlennGould.jpg
コンサートを開かない、夏でも手袋、異様に低い専用の椅子での演奏をする、グールドの演奏を聴く前に、既にその語り継がれたエピソードからイメージしたグールド像に余儀なく縛られてしまっている、というのがわたしたちの世代、少し後れて聴きにやってきて、何年もしなういちにその訃報に接した者たちとグールドとの現実。
ただ、多くの方が、同様に語っているとおり、ひとたびその演奏を聴くと、その性癖や、「エキセントリック」と言われるイメージなど、もうどうでもよくなってしまうだけの圧倒的な技量の虜になってしまう。

このドキュメンタリーは、公式HPでご覧の通り、孤高で近づきがたい天才のイメージで語られ続けてきたグールド
を、元恋人たちに別の側面から語らせるというもの。中でも2人の子ども達とともに作曲家の夫のもとを去り、4年の歳月をグールドと共に過ごしたという画家のコーネリア・フォスとその息子、娘の述懐のしめる割合が高い。
彼女自身の述べるところによると、夫のところに戻る決意はグールドのバラノイアの悪化だという。

このあたりのコーネリアの選択、見終わっても今ひとつ釈然としない。

伝記的要素もおさえてあるし、何と言っても映像と共に見る演奏が圧巻。女性たちとのかかわりが彼に及ぼした影響をインタビューから汲み取れるのか、というとそこのところには疑問が残る映画でした。

「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」1967年 西ドイツ/イタリア

バッハが最初の妻を亡くした後、二番目の妻となったアンナ・マグダレーナの日記の朗読と、日記に関連するバッハの曲の演奏場面が映し出されるというつくりで、ほぼ全編がその繰り返し。日記の記載が淡々としているので、ほぼ演奏場面のみで綴られる映像からドラマを感じるのがむずかしい。
幼い子どもたちを次々に失い、失明した後に亡くなったバッハを見送ったアンナ・マグダレーナ。
日記のごとく、芯に強いものを持って、情に流されず、気丈に生き抜いた女性だったのでしょう。

こちらが、二十数年来通い続けているNシネマテークです。席数40。設立が1982年。通ううちに一度(たぶん)座席が新しいものになった以外はほとんど最初の頃のまま。手間に写っているのは、スクリーンと座席の間に入場者が多い時に出される座イスです。ここに座った人がのびをするとスクリーンに影が映ってしまう、というふう。

DSCN0957_R.jpg
 
20 : 28 : 05 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑

「ベニスに死す」と「クリスマスのその夜に」@名演小劇場

venice2.jpg
2か月と少し前、10月24日に北杜夫さんが亡くなった。
「ベニスに死す」の原作者トーマス・マンを、そのエッセイで紹介し、旧制松本高校時代の同級生辻邦夫さんと熱く語りしてきたのが北杜夫さんだった。
齋藤脳病院の一族(茂吉や兄茂太さんも登場人物のひとり)を描き秀逸な『楡家の人々』は、マンの『ブッテンブローグ家の人々』からかなりの影響を受けて書かれたものであることをご本人も認めている。
トーマス・マンや、ドビュッシー(『牧神の午後』という作品があります。)は北杜夫さんたちがそれにふれた頃には一般庶民の認知度はとても低かった筈。
中学から高校にかけて、夢中で読んだ北杜夫さんが亡くなったことの意味を自らにといかけつつ過ごした2か月。

偶然にも、マン原作、ルキノ・ヴィスコンティ監督の「ベニスの死す」(1971年イタリア・フランス合作が再公開されることになった。
若い頃観た印象は、とりあえず、措いておいて虚心に観てみようとでかけた。

小説では小説家、映画では音楽家である初老の男アッシェンバッハ(ダーク・ボガード)が、休養に訪れたベニスでギリシア彫刻を思わせる風貌のポーランド人の美少年タジオ(ビョルン・アンデルセン)と出会う。男は生涯、音楽で美を追究してきた。にもかかわらず、そうして創りだしてきた作品は、目の前に現れた少年の完膚無きまでの美しさを凌駕することができない、と思い煩う。少年の持つ美に魅了され、恋い焦がれ、コレラの蔓延するベニスからの脱出を一時は試みるのだが、荷物の運搬で手違いがあったと知って、喜んで舞い戻ってくる。迫り来る老いを自覚した男が床屋に「若返るから」と施された白髪染めが、コレラで行き倒れ、熱にうなされる男の白く化粧し口紅をひいた顔に、黒く一筋流れ落ちてくる。少年の一家にコレラの危険性を伝えようと声を発したその直後に男は亡くなる。

公開時には実感としてとらえることができなかった老い、末期の近いことを実感した時に見える景色。若さや、若さゆえの美しさを結晶させたようなタジオの存在の吸引力の強さを納得できる。ストーリーの表層だけを追えば、年老いて自力では美を具現化しようもなくなったアッシェンバッハによる、自らに足りないものへの憧れがエスカレートしてストーカー的行為に走らせた、などとくくってしまえるかもしれないけれど…。

top_R.jpg
「クリスマスのその夜に」
2010年スェーデンの作品、ベント・ハーメル監督の作品を観るのは、2003年の「キッチン・ストーリー」、2007年の「ホルテンさんのはじめての冒険」に続いて3作目。前2作もそれぞれに味わいは違いながらもよい作品だったので期待大で観に行きました。期待して行った甲斐がありました。



16 : 04 : 43 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(8) | page top↑
| ホーム |

プロフィール

m.

Author:m.
FC2ブログへようこそ!

カテゴリ

ヤングアダルト (2)
本 (3)
絵本 (3)
本屋 (1)
コンサート (14)
音楽覚え書き (3)
ミュージカル (2)
映画 (5)
DVD (24)
展覧会 (8)
旅 (107)
散歩 (109)
空 (22)
庭 (28)
ランチ (8)
台所仕事 (10)
雑感 (11)
ヤングママ (8)
過去ログ (25)
未分類 (1)
ご挨拶 (3)
お詫び (1)
ダイエット (7)
珈琲・喫茶 (3)
部屋のしつらえ (1)

月別アーカイブ

最新トラックバック

最新コメント

最新記事

FC2カウンター

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

フリーエリア

クリックで救える命がある。

ブロとも一覧


つらつら椿

幼幼遊鹿

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。