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2011.8.22「さよなら、僕らの夏」「この自由な世界で」   

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2004年アメリカ 原題は“Mean Creek”
オレゴン州の田舎町、少年サムの何気ない行為に激怒する同級生のジョージ。 
サムの兄ロッキーは仲間に働きかけてジョージを懲らしめるための川下りを思いつく。
誘われたことにはっしゃいで、他との関係、自分の位置をはかりかねて度を越してしまうジョージ。
それでも、心底喜んでいる、そう悪い子じゃない、との思いをサムも抱いている様子。
それと知らずに参加したサムの彼女ミリー(カーリー・シュローダー)が途中で「何をするつもりなの?」「やめて」と訴えかけはするのですが、そしてそれを伝え聞いた兄ロッキーの最初の働きかけを、いったんは受け止めたかに見えた友人たちですが…。
彼らにはLD(学習障害)のジョージの事情や心の内を慮って、その悪意と挑発を孕んだ言動に耐えることはできない。
そして、ついに、最初の「懲らしめる」という目的をはるかに超えた結末が。
この経験を携え持って生き続けていく彼らの一生はいかばかりのものか、胸ふさがれる思いです。

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2007年イギリス/イタリア/ドイツ/スペイン 原題“It’s a Free World…

ケン・ローチ監督作品。
ロンドンの労働者事情と移民問題、主人公のシングルマザーアンジーと老父母、ひとり息子との関係を描いている。
一人息子のジェイミーを両親に預け、職業紹介所で働くアンジーは、突然解雇され、ルームメイトローズを誘い入れて、行きつけのパブの裏庭を集合場所に、自ら東欧からの移民に職業を斡旋するビジネスを始める。
息子は母の職業をからかわれて傷害事件を起こしてしまう。一生を実直な働き手として過ごした老父母からはことあるごとにもっと子どものめんどうを見るべきだと言われる。事業を興したばかりでまだ元手の回収もできないのに。そんな時、不法移民を働かせるほうが儲かると知り、ついに違法行為に手を染めることとなってしまう。そればかりか、労働者を送り込んだ工場が不渡りを出し、ローズとも決別。大切な一人息子までが脅迫の標的となってしまう、という何ともやりきれない、苦い結末。
これが現実。
これも現実。
ポスターに「幸せになるために」ってあるけれど…。個々の前にたちはだかる現実は礫となって、ささやかに守ってきた小さな部屋の窓ガラスを割って飛び込んでくるもの、と申し渡された気がします。
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15 : 24 : 21 | DVD | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑

「ハイスクールミュージカル」と「下妻物語」

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製作年2006年アメリカ 原題"High School Musical"

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製作年2004年 日本

どっちの軽さがより面白いかって言えば、後者に軍配が上がるかなぁ。
アメリカ、ディズニー、テレビ放映のお約束ごとが絵に描いたように配されて、それで、だから、何だって言うのよ、すべてのトラブルは難なく回避され、大団円が待っているハイスクール・ミュージカル。
設定の奇想天外さと裏腹に、最後の展開に至るまで楽しく見てしまった下妻物語。
23 : 48 : 11 | DVD | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑

「愛してる、愛してない…」「25時」

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2002年フランス 原題“A LA FOLIE... PAS DU TOUT/HE LOVES ME... HE LOVES ME NOT.”

狂気の域にまで達した妄想に貫かれた心臓外科の医師への思いを抱く主役がオドレイ・トトゥ。
あのアメリの翌年に公開された作品。
アメリが、寓話的ともいえる生育歴と、想像力と空想癖、恋する力が相まっての魅力的キャラクタ-となっていたのに比して、こちらは、終始貫かれている妄想的な思い入れが病的。
ゆえに愉しくない。
観ていて陰惨な心持になる。

医師は弁護士である妻と満ち足りて平穏な暮らしを営んでいたのに、妻からの妊娠の知らせにこころ浮き立ち買い求めた、大きな薔薇の花束、その中の1本を隣家で留主番のアルバイトをしていたトトゥ演じるところの主人公の画学生アンジェリクに幸せのお裾分けのように手渡したことから、その後の人生がズタズタになってしまうのですもの。
社会的信用を失ってしまう医師の患者に対する殴打事件も、その妻の流産も、皆アンジェリクが仕掛けたこと。
結局、精神病ということで法的には罰せられず、7年後に退院の最後の場面でも、収納家具の奥には貰った薬で医師の姿が描かれている、ということは陰湿な思い入れによる、とんでもない事件が退院後また起こります、という暗示ですよね。
怖い、怖い、相当怖いです。

r081924770MX.jpg 2002年アメリカ原題“25th Hour”

マルコムXなどで、話題になった時に気にはなったけれども見る機会のなかったスパイク・リー監督作品。
これまでのものと毛色の変わった作品との評もあるのですが…。

ところはニューヨーク。主人公モンティは貧しいながら奨学金を得て私立校に入学、リーグで優勝を果たしたバスケット部にも所属していた。ただ、在学中から、周囲の金持ちの坊ちゃんである下級生にドラッグを売りつけて小遣いを稼いでいて、幼なじみの友二人とは相容れない世界に片足をつっこんでいる。それが、31歳になったモンティの生業となり、密売組織にからむ人間関係に縛られている。

物語は、そんなモンティの自宅に麻薬捜査官が乗り込んできて、捜索、ソファに隠された大量のドラッグを難なく見つけだし、7年間の収監が決まって、刑務所に入る前日を描く。幼なじみの株のディーラーと高校教師、父親、密告をしたのでは、との疑いをぬぐい去れない同居している恋人、とのやりとり、モンティの自省、自省の裏返しでもあるあらゆる者への毒づき、密売組織の陰謀、そして友人の住むアパートの真下に見える9.11グランド0の様子(公開が2002年ですから、まさに撮影当時リアルタイムで同時多発テロがあったわけで)、ひとりモンティを追うだけではなく、モンティの収監という事実に照らされて各人がモンティとのかかわりにおける真実、不実をつきつけられ、そこでどうあろうとするか、でまたその人間性の深さ、奥行きが見えてくる。

今日はDVD返却の後、スパイク・リー全作品を検索、劇場公開順に整理。こういう作品を生み出せる才能の全貌に触れたい、と思わせてくれた映画でした。
17 : 38 : 09 | DVD | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑

「スクールデイズ」「ドゥ・ザ・ライト・シング」

スパイク・リー監督作品2作。

これらが撮られた1980年代後半には、監督も、出演者も、衣装も、配役担当も黒人、というそのことが、かつてないことであった。
ハリウッド映画に出演する黒人俳優は、金太郎飴的黒人像を演じることを要求されるのみ。
性格もそれぞれ、政治的信条もまちまち、でもアメリカで黒人として暮らすことのリスクは誰しも負っている、そんな当然のことも映画やマスコミを通しては知られようもない。

そんな状況で、撮られたことを頭において見てみてると…。

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スクール・デイズは、1975年に物語同様の、黒人だけの大学に入学し、最高に楽しかった、というスパイク・リー監督がじき卒業後10年になろうとする時に創った映画。タイトルの“School Daze”、“School Days”かと思ったら違っていて“ Daze”は 「幻惑」とか「ぼーっとした状態」の意。
肌の色の違い、それに起因する部分もなきにしもあらずのストレートヘアに青い目のコンタクトの白人志向に走る女子学生たちと、敵対するチヂレ毛でより黒い女子学生たちの対立、「ガンマース」というグループに所属して好んで「犬」になりさがろうとする男子学生たちと、南アのアパルトヘイト反対運動へ学校から寄付金をと訴え、成績優秀で一目おかれているのに、そろそろ就職など考えはじめている同級生たちから孤立しかねない場所にいるダップ。
ダップのいとこはすすんで「犬」にならんとするし、恋人も「実は友愛会に入りたい」と言いだす。
理事会は経営難から、南アどころではない、と「放校」をちらつかせてダップにゆさぶりをかける。

最後にダップの叫ぶ“Wake Up"がそのまま、翌年公開の「ドゥ・ザ・ライト・シング」へと繋がっていきます。

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スタッフ
監督/脚本/製作     スパイク・リー          Spike Lee
撮影          アーネスト・ディカーソン     Ernest Dickerson
編集          バリー・アレクサンダー・ブラウン Barry Alexander Brown
音楽          ビル・リー            Bill Lee


キャスト
サル       ダニー・アイエロ   Danny Aiello
ダ・メイヤー   オジー・デイヴィス  Ossie Davis
マザー・シスター ルビー・ディー    Ruby Dee
ヴィト      リチャード・エドソン Richard Edson
バギン・アウト ジャンカルロ・エスポジトGiancarlo Esposito
ムーキー     スパイク・リー    Spike Lee
ラジオ・ラヒーム ビル・ナン      Bill Nunn
ピノ       ジョン・タトゥーロ  John Turturro
エム・エル    ポール・ベンジャミン Paul Benjamin
ティナ      ロージー・ペレス   Rosie Perez

ある夏の、とんでもなく暑い一日を描く映画。
麻薬密売などの温床となっていた地域を、撲滅のためにNY市が映画制作の場とすることを了解したという地域。
メイキングを見ると、ピザ屋や、韓国人の雑貨店は、この映画のために新たに造られている。
この黒人街の住人ムーキー。ピザ屋で宅配の仕事をしている。実質食べさせているのはしっかり者の妹。
ピザ屋はイタリア人のサルとふたりの息子の経営。 店の壁には、フランク・シナトラ、ロバート・デ・ニーロなどのイタリア系著名人の写真。息子のピノ(兄)は黒人を忌み嫌い収益があがってるうちにイタリア人街に店を移転しようと父親に進言。 弟のヴィトはムーキーとも親しく、穏やかで気が弱い。
マザー・シスターはいつも窓辺に座って街をゆく人々を見守っている。
彼女が最初、口汚くののしる飲んだくれの、ホームレス、マイヤー。でも、道路に飛び出し車に轢かれそうになった子どもを咄嗟に車の前に駆け寄って救ったりする一面もある。この二人のその後の顛末は素敵。
韓国人夫妻は、ボートピープルとしてやってきて1年もたたずに繁盛店の経営者に。
その夫妻を「ろくでなし」と揶揄しつつ、自分は何者にもなれなかったらしい老人と二人の連れ。
この3人が真っ赤な壁の前のピーチパラソルに陣取る絵の現実離れぶりがよかった。
設定はまったく違うんだけれど田島征彦、 田島征三の少年時代を描いた、「絵の中のぼくの村」の樹上の三人のおばあさんを彷彿とさせる雰囲気があったなぁ。

ピザ屋に「黒人の写真を飾れ」と楯突くバギン・アウトが、ばかでかいラジカセを肌身離さず持ち歩いて大音量で
「ファイト・ザ・パワー」だけをかけ続けているラジオ・ラヒームを誘って、ピザ屋に乗り込んだのがことの発端となって、 警官によるラジオ・ラヒーム殺害、黒人たちによるピザ屋襲撃へとことは展開。

期せずして起こった憎悪の連鎖。
ひとり、ひとりの個性を辿っていけば、それぞれがかかえもった、信条とまでもいかない、現実の中での対処がこんなふうに増幅してしまう。

しばし考えこんでしまった結末でした。
20 : 09 : 36 | DVD | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑

「モ・ベター・ブルース」

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1990年アメリカ 
脚本、監督、制作 スパイク・リー
出演       デンゼル・ワシントン(ブリーク)
          ウェズリー・スナイプス(シャドー)
          スパイク・リー(ジャイアント)
          ジョイ・リー

教育熱心な母親の指図のもとトランペットの練習を強いられる幼いブリーク。少年たちがアパートの下で声をかけてもいつも断るばかり。後年、ブリークは自分のバンドを率いるまでになっていた。マネージャーは少年時代、アパートの下に誘いにきていたジャイアント。

定刻に毎日トランペットを練習、音楽的な才能にも恵まれているが、小学校教師とジャズ・シンガーの2人の恋人のどちらにもどっちつかずの態度。バンドのサキソフォン奏者シャドーとはステージにのぼるたびにソロパートの奪い合い。クラブとの契約更新は、マネージメントの才はなく、スポーツ賭博に明け暮れるジャイアントではままならず、メンバーの待遇を改善することもできない。オーナーと何度となくわたりあうが、彼の実績で店が繁盛している事実を、最初の契約を楯にして全く認めようともしない。

ある日シャドーはバンドを去り、自らバンドのリーダーに。

マネージャーのジャイアントがギャンブルでの借金が原因で、胴元の手下に襲われる。止めに入ったブリークはトランペッターの命、唇を殴られ、一年あまり姿を隠す。

一年後シャドーは今や、自分のものにしたブリークの元恋人をバンドのボーカルに。ジャイアントはクラブのドアマンに。ブリークはそこに迎えられ演奏を始めるが、最早、かつてのようには吹けない。トランペットをジャイアントに渡して、雨にぬれつつ去るブレーク。

小学校教師の元恋人はそんなブリークを迎え入れ、結婚。外で呼ぶ子どもたち。トランペットのレッスンを続けるよう母親に諭される息子息子を外に出すブリーク。

さて、歴史は繰り返されるのか?
オープニングとエンディングに示唆されるのは何?
波瀾万丈、若気の至り様々あっても、ドラマティックに展開する部分だけではない、人としての日々の営みは続いていく。
生きながらえていくってそんなこと、たぶん。
12 : 38 : 12 | DVD | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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